近年、終活という言葉も広まった影響で葬儀の事前相談にいらっしゃる方が増えました。
家族の葬儀だけではなく、ご自身の葬儀の相談にいらっしゃる方もいます。
ただ、例えば闘病中のご家族の葬儀の相談に来ることは「縁起が悪いのでは無いか」「葬儀の相談をするのは本人に悪い」と思われる方もいます。
ですが言ってしまえば、この世に生まれた人は必ず亡くなります。
亡くなった後は何かと手続きや弔問客の対応で忙しくなります。
まだ気持ちに余裕がある間に「どのような形で最期送り出してあげたいか」という事を考えることは悪いことではないと思います。
葬儀にどの程度の費用がかかるか、葬儀費用やお寺へのお布施としてどのくらい残しておかなければいけないか、というお金に関することはもちろん重要ですが、どういう形で送りたいかという事も重要です。
葬儀は故人のためでもありますが、遺族のためでもあります。
葬儀を行うことで気持ちを整理したり、最後に納得ができる葬儀があげられると「もっとこうしてあげられたんじゃないか」「もっとこうしてあげればよかった」…
という故人に対する心残りや後悔を減らすことにもつながります。
また、予め準備をしておくと、事前に良い顔で写っている写真を探して遺影写真にすることもできます。
人が亡くなってからご葬儀までの限られた時間で写真を探すのも大変です。後からもっと良い写真があった、というケースもあります。
まだ少し時間がありそうだけど何から始めたら良いかわからない、具体的な見積もりなどは気が進まないという方にはまず「写真の整理をする」「遺影写真の候補を見つけておく」という作業をお勧めしています。
ご葬儀の際に、思い出のお写真を飾ってあげるのも良いと思います。
思い出コーナーがあると、弔問にいらした方々は「懐かしいね」「あの時はこうだったね」と思い出話に花が咲きます。
そんな会話をしてもらえると故人も喜ぶのではないでしょうか。
具体的な見積もりなどのお話ではなくても、どういった選択肢があるのか、もしもの時には何を決めなければいけないのか、というのを事前に知っておきたいという形でご相談に来て頂いても構いません。
どうぞお気軽にお問合せください。
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