盆棚の飾り方

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お盆が近づいて参りました。

店頭にはお盆用品をご用意しております。

盆棚の飾り方は宗派、地域、そのお宅でそれぞれで、「こうしなければいけない」というものは無いのですが、よく「どう飾るんだっけ?」「これは何に使うんだっけ?」と聞かれますので、この辺り(我が家)での飾り方を少しご紹介させて頂きます。

・お仏壇の前に真菰(まこも)のござを敷きます。

・お皿替わりの蓮の葉(青葉)の上にご馳走を置き、お箸替わりの小経木を添えます。

 ご馳走は果物や野菜、故人の好きだったもので構いません。

大経木は日蓮宗では住職が戒名を書いてくださる場合があります。

お迎え団子を置きます。最終日は素麺を用意します。初日は長旅で疲れたご先祖様のために、甘めのお餅を用意することが多いようです。  

素麺は帰りの際の手綱替わりになるとされています。

・閼伽水(あかみず)と呼ばれるきれいな水の中に禊萩(みそはぎ)の花を束ねて飾ります。悪霊を祓う意味があるようです。

きゅうりとなすで馬と牛を作り、足は麻がら(おがら)で作り、先祖花を刺します。  

 きゅうりの馬で早く帰ってきて、なすの牛でゆっくり帰ってもらうのが由来とされています。

麻がら(おがら)ではしごを作り、立てかけます。

ほおずきを目印として飾るお家もあるようです。

水の子と呼ばれる、洗ったお米とさいの目に切ったなすときゅうりを混ぜたものは、小さい真菰(まこも)と蓮の葉(青葉)の上に置き、小経木を添えてお墓にお供えします。  

水の子は、喉が細くて食べられない餓鬼道に落ちた霊も食べられるように細かくするとされています。

※お墓へのお供えに関しては、それぞれのお墓のルールに従いましょう。食べ物などをお供えしたまま帰るのは禁止されているところが今は多いです。

お盆には、家が絶えてしまって供養してもらえない霊や事情があって自分の家に帰れない霊もご先祖様が一緒に連れて帰ってくるとされています。

8/13の夕方には迎え火を焚いて、ご先祖様たちをお迎えし、ゆっくり休んで行ってもらってください。